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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第21章 私が好きなのは
「煙草を吸う男性っていいな」
「そんなことを言うのは奏多くらいだぞ。普通は煙たがれ嫌がれる」
「そう? 女性の喫煙と違って、男性の喫煙は仕草が格好いいと思うもの」
「奏多のその趣味だけは理解出来ん」
「ちょ……それは失礼だよ」
え? 私のほうが変なの?
少なくなったとはいえ、喫煙者は居るでしょう。なのに理解出来ない趣味って言われるのは、ちょっと心外だわ。
「……見るだけはいいじゃない」
「そんなもんか?」
「うん。見るのが好きなだけ。吸いたいとは思わないもの」
「ますます変だ」
「巽さんっ!」
「その格好で怒っても、説得力はないな」
「うっ……」
もう! 早く下着よ乾いて! このままじゃ、巽さんの目の保養になっちゃう。……保養だけならだけど。
「やはり先ほどの続きをやるか? シャワーを使ったんだ、もう嫌とは言わせん」
「…………へ?」
反射的に両足をソファーの上に上げて引っ込めたよ。でもこれって、下着がない私には余計に危険……。
「ほう、本気で襲って欲しいようだ」
「違う、これはたまたま……」
「抱えた脚の隙間から見えてんだが」
「!? きゃっ!!」
「もう遅いっ!」
また足を取られ、爪先から順に唇を這わす巽さんに、私の体がピクッと反応してしまう。優しい唇が淡い快感をもたらすの。
「巽さん、だめぇぇ……」
「足が震えるほどいいくせに……。あまり抵抗しないでくれ、流石に左腕があまり動かん」
「……ぁ……」