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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第6章 一夜の過ち
巽さんは、キスをしながら私の体の色々な場所を、服越しに触れて来る。
胸、背中、腰、お腹にも。
穏やかな快感。
うんん、快感というより確かめるような手の動きで、私を怖がらせないようにしてくれているのかとか、本当に私の体を確かめているのかとか、余裕があるために考えてしまう。
「服、脱がせて良いか?」
「あっ、また耳元で……」
「耳が弱そうだな。こうしただけで体が震えてる」
「あんっ!」
カプっと耳たぶを甘噛みされ、私はピリリとした衝撃に身を震わせたのを見て、巽さんがまた笑う。
誰かに似ている笑い顔、それが更なる安心に繋がっているみたい。
ゆっくりとブラウスのボタンが外され、肩から滑り落ちるように脱がされ、下のタイトスカートにも手が伸び、簡単に引きずり下ろされてしまった。
凄い慣れている。
私が思った巽さんの印象。
あっという間に下着だけの姿にされて、巽さんは初めて私をベッドに押し倒す。
「綺麗だな、それに思った以上に胸が大きい」
「い、言わないで……恥ずかしいから」
「褒めてるんだぞ、これでも」
また顔が近づいたと思えば、顔は下に下がり、私の首筋に唇を這わす。
いきなりのことで、体が大きく跳ねた。だってゾクゾクした快感が、首筋から体中に駆け抜けたの。
「んっ……ぁぁっ……」
「いいなその声、もっと聞きたい」
「そんな声なんて出せない」
「じゃ、声を抑えるな。
鳴かすのは俺の役目だろう? しっかり鳴かしてやるよ奏多」