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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第23章 作戦会議IN……
巽さんの怪我が心配で、ここに来て泊まり何日目になるのかな? 初日二日は傷が開いていたし、痛みも熱もあった巽さんだけど、三日目からは包帯も取れ、大きめなカットバンを貼るだけに留めている。もう熱も下がっているからね。
私はというと、朝陽の服をしっかり自己流にアレンジして着ているので、着替えの心配なんてない。唯一の問題だった下着類は、通販サイトの即日配送を利用。居るだけなら、なにも問題はないの。巽さんもすっかり大人しいから。
「毎日よく作るよな」
「バランスの取れた食事は、健康の秘訣ですよ巽さん」
「カロリーコントロールはどこえやらだな、おぃ!」
「え? ちゃんと、お昼は巽さんが食べていたカロリーに抑えているんだけど」
「あの量で、サンドイッチとサラダのカロリー!?」
「作りようかも……」
……こんな感じ。
私生活の巽さんは、俺様なんだけど普通。そして気楽に話もしてくれる。
そう、巽さんの家に来た次の日みたいなことはないの。その……セックスは控えてる、巽さんの怪我が治るまでね。
それでも、巽さんと一緒に居るのは楽しい。元々巽さんの私生活はいまいち知らなかった私、だから小さな発見でもドキドキ出来る。……不思議だよ、こんなに巽さんのことを知りたいと思うなんて。
「そういやぁ、夜に聖が来る」
「聖さんが?」
「俺と奏多も込みで話がしたいと言っていた」
「……話……」
思い出すのは……一週間でどちらかに決めなければいけないということ。答えは出たと思う。でも、それを言っていいの? 私は聖さんが悲しむ姿なんて見たくないの。