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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第23章 作戦会議IN……
「奏多に話したこともあるが、別件もあるようだ。聖になにを聞いたんだ?」
「聖さんの……話……」
「俺は聞いてないんだよ」
一つは分からないけど、もう一つはこの間の……。心は決まったけど、一週間という短い期限に悩んだのも確かなの。それに……選んだとしても、巽さんと聖さんが兄弟である限り、縁が切れることなんてない。
選ばなかったほうに会った時、私はどんな顔をして話せばいいのか、そこまで考えたとは思う。
「……奏多……」
「やっぱりね、周りの目がキツいから、一人で帰らせて欲しいと聖さんに言ったの。でも聖さんの答えは承諾出来ないって。更に一週間で、どちらかを決めて欲しいそう言われた」
「一週間? ロングスパンで見ると言っていた聖が?
……いや、奏多に対する風当たりがキツいのを考慮したのか。裏で相当やられてたもんな、密かに俺が返り討ちにしていたが、虫のように湧いて来るんだ、あまり意味はなかったと言うべきなんだろう」
「そんなことをしていたの!?」
「売られたモンは買うだろ、途中からかなり悪質だったしな」
朝陽としては、私が周りからなにをされていたのか見て知っている。まさか反撃していたなんて……私も初めて知ったくらい。
「……幾ら退けても、噂は消えないよ巽さん」
「それも分かっちゃいるが……。あぁそうか、聖の一週間という期限は、そこが理由だな」
「……多分……」
「それがベストな選択だとは思うが、決められるのか?」
「決めなきゃ……ダメなんだよね」