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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第23章 作戦会議IN……
それからの私はキッチンでバタバタ。基本は和だとは思うけど、外食をしていた時は洋も食べていたので、洋風にしてみるのを考えたの。
サラダ、スープ、アラカルト、それにメインは肉だよね? 私流簡単に作れるフレービーソース、中身は……秘密だよ、簡単と付くもの普通は入らない調味料も入っているから。
そんなメニューを小一時間で作り上げたところで、聖さんが巽さんのマンションにやって来た。うん、時間ギリギリ。
「巽、怪我は?」
「見た通り、多少左腕の動きが鈍い。後は痛みか」
「傷は?」
「それは大丈夫です聖さん。傷口もかさぶたになっていますし、腫れもかなり引いて化膿もありませんから」
「傷のせいで、動きが鈍くなっているだけだね。それにしても奏多は看護婦も出来そうだよ」
「口うるさい看護婦になりそうだがな」
「それ、酷いです」
「冗談だ、居てくれて助かってる」
巽さんの冗談は皮肉が入っているから……。これもこの数日で気づいたのよ。
話もだけど、まずは夕食と、出来た料理の数々をダイニングに並べてゆく。あ、肉はローストビーフにしてみたの。
「美味しそうだね」
「確かに旨そうだ」
「お口に合えばいいんですけど……」
「聖、酒は?」
「僕は車だよ巽」
「置いていくか、泊まっていけばいい話だろうが」
「泊まって……ね、いいのかい?」
「俺はなにもしてないぞ。口うるさい看護婦にかわされてばかりだ!」
ちょっ……そんなことまで赤裸々に言うの!?
私は巽さんの怪我を気づかって……。だってあの時、相当痛そうだったから。