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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第6章 一夜の過ち
「知らなければ知ればいい、どれだけ奏多が敏感なのかを」
「アンッ! ンンンーーーー!!!」
胸を押し上げ強調され、乳首を舌で転がされていると思った時、いきなり甘噛みされたの!
ゾクッとした淫らな衝動と共に、体は萎縮し快感が頭の先から足の先まで蔓延して、軽くイキ弾ける。
……本当に胸だけでイッてしまった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
衝撃に息が乱れて肩で呼吸しながら、こんな私を見られたくない思いが込み上げ、腕で両目を覆って巽さんの視線をやり過ごそうとしたのに、巽さんはその力強い手で私の腕を追いやるの。
虚ろに巽さんを見る私と、自信満々に私を見下ろす巽さん。
「……分かったか?」
「はぁ……私が……こんなに……」
「あぁ、ここまで敏感な女はそうは居ない。
これで男が怖いなど、俺としては勿体ないな。いや違う、誰にも染まらずに俺にだけ染まるというのも悪くないと思わないか?」
「巽さんに染まる……」
まだイッた余韻で、頭がはっきりしていないけど、私と巽さんでは……。
使われている会社の社長息子と、ただの一社員の私。
聖様が『高嶺の花』と呼ばれるのと同じ、巽さんは私に取って縁遠い存在なのよ。
そんな巽さんに染まってしまったら……。
遊ばれて飽きられた後、私はどうしようもないこの体を抱えることになってしまう。
そんなのは嫌。
それだけは、はっきり思えるよ。