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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第25章 社長の前での決断

あの日は夜も遅くなったが、巽さんのマンションに帰って来た。聖さんから、私のマンションに送ってもいいとは言われたんだけど、なんとなく巽さんが待っているような気がして、こっちに戻って来たのよ。

帰った私と、本当に待っていた巽さん。でも、聖さんに呼び出されたのに、『なぜ』とか『なにがあった』とは一切聞かず、ただ『お帰り』の一言だけ。聞かれて話せることではないけれど、全く触れずも逆に気にならない?

(でも、お互いに思っていることは知っているから)

聖さんが気づいただけで、私は巽さんにはなに一つ言ってはいない。そう、私が巽さんを選んだことは、巽さん本人だけが知らないこと。言うのなら、ちゃんとした場所で言いたいから、もう少しだけ秘密にさせていて。

「……で、なにしているの巽さん?」
「あぁ、新しいボイスサンプルが届いたんでな、確認していた」
「ボイスサンプル?」
「朝陽のだ。変声機に組み込む前に、俺の声を使ったサンプルで変化がないか確認するんだよ。問題がなければ、このままの変声で組み込まれることになる」
「それって、私が聞いても大丈夫なの?」
「聞いてくれたほうが助かる。間接的に朝陽の声を聞いていたのは奏多が一番多い。微妙な差も見つけてくれるんじゃないか?」
「あ、そうか。自分が聞くのと、他人が聞くのでは違うよね」
「そういうことだな」

巽さんは、ノートパソコンに繋いであるベッドフォンを私に渡してくれる。それを耳に当てれば、聞こえてくるのは、あの懐かしい声。

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