この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第25章 社長の前での決断

『伊礼物産へようこそ』
『ご用件をお伺いします』
『えぇー私? 私は金森朝陽、よろしくね』

流れる朝陽の声。数日前まで普通に聞いていたのに、こんなパソコンから出力される音声として聞くことになるなんて。でも……。

「朝陽の声だぁ……」
「変なところはないか?」
「うんん。私にはちゃんと朝陽として聞こえているよ」
「そうか、このままでよさそうだな」

私が聞いたままだけど、巽さんはキーボードを操作し、どこかに送信しているみたい。……でも朝陽の声。入社してからずっと一緒だった馴染みのある声に、私のほうがホッとしている感じ。

「……これでよし。すまんな余計なことを頼んで」
「また朝陽の声が聞けたから……」
「やはり必要か朝陽が?」
「必要とかではなく、私にとって朝陽が居るのが普通だったから。でも……やるの巽さん?」

やりにくいとか、照れくさいとか言っていたじゃない。私も朝陽が巽さんだと知って、別の意味で意識してしまいそう。……大好きな巽さんだからね。

「どうなんだろうな。親父の公認が出れば、朝陽の役目はそこで終わりと思っていた」
「それって……」
「元々、奏多に邪魔な虫が付かないように、そして大きなバックが出来るまで守るのが、朝陽の本来の役どころだったんだよ。まぁ、俺の想いも入っていたがな」
「朝陽には助けて貰ってばかりだったもんね」
「まあな。特に三科には苦労させられたぜ」

三科さんから庇ってくれたのは朝陽。今回のことだけじゃない、三科さんが通るたびに、私を後ろにして朝陽が牽制していたの。

/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ