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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第26章 もう過ちじゃない
好きな女を責め犯したい、男だったら誰でも持つ欲望の一つ。だからと、欲望のままに犯すかと問われればそうでもない。欲望を理性で抑えるくらいするぞ? それが出来なかったのが……三科なんだろう。本能だけでは成り立たないんだよ!
「もっとエロくなれ奏多。俺も男だからな、奏多と色々なことを試してみたい」
「どうやったらエロくなれるの?」
「……そこからかよ……」
だから無意識というんだ!
と、言っても奏多にゃ分からん話。いいさ、これからゆっくりと体に教え込んでやる。俺が持つ性知識を甘く見んなよ? あまり人には言えん知識だが……。
「だって分からないもの」
「まぁ、今は黙って俺に抱かれてろ。いいな奏多?」
「……うん……」
話はここまでと、俺は次に向けて動き出す。壁に両手を付けさせ、お尻を突き出す体勢……つまり立ちバックの体勢を奏多にとらせた。そこでいつもの避妊具と思い手を伸ばしたが、俺の手は中途半端に止まってしまう。
(風呂場なんだ、一度くらい奏多とそのまま……)
俺が外出しすれば済むこと。幾ら中で射精をしないからといっても、可能性が0ではないことは知っている。実際に避妊具なしで性行為をしたことなど無いが、奏多にどうしても生で触れたくなったんだよ。
(コンマの可能性……か。それでも俺は構わないが)
ゆくゆくは、奏多と結婚ということになるだろう。だからと言って避妊しないでなど、言い訳に過ぎないことくらい理解しているが……。理性と本能の葛藤、今日は本能のほうが勝ちそうだ。