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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第26章 もう過ちじゃない
「ッッ!? アァァッ、ダメェェーー!!」
(それとなくイッたか?)
ビクビクと俺の唇の中でヒクつく花芽。怪しく腰を振り筋肉が収縮する体。なにより、俺の髪に両手をかけ、快楽に鳴き叫ぶこの声。……一撃でイカせてしまった……か。
「はぁ、はぁ……」
「やはりイッたようだな奏多?」
「あれはズルいよ、私が保たない」
「余韻冷め止まぬか……。奏多はすっかり感じやすくなった」
「はぁぁ……。それも巽さんが教えたのに……」
「これに関しては、俺だけじゃないと思うがな」
奏多の敏感さは聖も関わっている。別に怒りはしない、聖も必死だったんだ。少しだけ俺のほうが勝った、ただそれだけのこと。そこに怒りも嫉妬も無いと、何度考えても俺としては同じ答え。……兄弟ゆえに分かることだってあるんだよ。
「……それは……」
「気にしちゃいない、奏多は俺を選んだからな。逆にすっかりエロくなって、俺好みになったと言うべきか」
「……巽さんはどんなのが好みなの?」
「俺を熱く誘えるくらいエロい女。ただエロいだけじゃ俺は見向きもしない、心から俺を熱くさせる女でなければダメなんだ、奏多でなければダメなんだよ」
「私……誘ってる?」
「無意識にな。奏多はそれくらいが丁度いい」
余計な虫も……とは言わん。自覚を持ってやっているなら言葉も出るが、無意識なんだ治るはずもない。
イカせてしまったので、少しのインターバルと思いこんな話をしているが、本音は奏多を犯したくて堪らない俺も居るんだ。