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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第6章 一夜の過ち

「このまま奥まで進むぞ」
「大丈夫なの?」
「そうか、奏多にとれば初めてなんだな。……大丈夫だからもう不安がるな」
「……うん……」

どこまで進むのと思うくらい、熱杭は私の膣内を押し進む。
決して無理矢理じゃないの。少しずつ、でも確実に、私の中が巽さんのモノでいっぱいになる。

「やっと……全て挿った……奏多」
「これが……こんなに……」
「まだ違和感があるだろう、暫くこうしているか?」
「……でも」
「俺のことは気にするな。
これでも自制心はあるつもりだが?」
「…………」

どうしてそんなに優しいの? 巽さんの気づかいに涙が出そうになるよ。
止められないなんて言ったくせに、こうして私の様子を窺い進めるなんて……。
『好き』という言葉が現実味を帯びているような感じで逆に怖い。
接点なんて絶対に無いのに、次を期待してしまいそうな私。こんなこと思っちゃ駄目なのに、心が動いてしまいそうなの。

「う、動いて……巽さん」
「……ああ……」

言葉少なに相打ちをした巽さんの腰が、僅かだが動き出す。
躊躇っているような、戸惑っているような、今までの巽さんじゃないような動き。……なぜ?

「もっと動いて……いいよ?」

初めて私から誘うような言葉を呟いた。対して巽さんは……。

「本気になったら、壊してしまいそうなんだ。
奏多に負担をかけるのは、俺が嫌なんだよ。……少しは男心を分かってくれ」
「……男心?」

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