この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第6章 一夜の過ち
「このまま奥まで進むぞ」
「大丈夫なの?」
「そうか、奏多にとれば初めてなんだな。……大丈夫だからもう不安がるな」
「……うん……」
どこまで進むのと思うくらい、熱杭は私の膣内を押し進む。
決して無理矢理じゃないの。少しずつ、でも確実に、私の中が巽さんのモノでいっぱいになる。
「やっと……全て挿った……奏多」
「これが……こんなに……」
「まだ違和感があるだろう、暫くこうしているか?」
「……でも」
「俺のことは気にするな。
これでも自制心はあるつもりだが?」
「…………」
どうしてそんなに優しいの? 巽さんの気づかいに涙が出そうになるよ。
止められないなんて言ったくせに、こうして私の様子を窺い進めるなんて……。
『好き』という言葉が現実味を帯びているような感じで逆に怖い。
接点なんて絶対に無いのに、次を期待してしまいそうな私。こんなこと思っちゃ駄目なのに、心が動いてしまいそうなの。
「う、動いて……巽さん」
「……ああ……」
言葉少なに相打ちをした巽さんの腰が、僅かだが動き出す。
躊躇っているような、戸惑っているような、今までの巽さんじゃないような動き。……なぜ?
「もっと動いて……いいよ?」
初めて私から誘うような言葉を呟いた。対して巽さんは……。
「本気になったら、壊してしまいそうなんだ。
奏多に負担をかけるのは、俺が嫌なんだよ。……少しは男心を分かってくれ」
「……男心?」