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社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第6章 一夜の過ち

「この場所を抜ければ、かなり楽になる」
「え……ン"ンッ」
「処女膜じゃない、恥骨が広がっているだけだ」
「怖い……怖いの」
「奏多に辛い思いはさせない。だからもう少し頑張ってくれ」
「巽さんっっ!!」

熱杭がゴリゴリと私の狭い場所を通ろうとしている。
またあの痛み……そう思ったら怖い。
違うと巽さんは言うけれど、物凄い圧迫感が私を襲う。

「だめ……だめ……」
「駄目じゃない、奏多の中は確実に俺を受け入れて来ているんだ。この場所も今は固いかも知れんが、慣れれば簡単に広がるようになる」
「でも……でも……あぁぁっ!」

ゆっくりと進んではいたよ。でも凄く狭い場所で一度止まり、私は『ゴリッ』という衝撃と感覚を受けた。
少し痛かったけど、あの時ほどの痛みじゃない。それに巽さんのモノは、それよりも奥へと進んでゆく。

「抜けたぞ、よく頑張ったな」
「も、もう痛くない?」
「一度開いてしまえば大丈夫だ。ただし処女膜はその男に散らされたようだが」
「そう。あの時の血はやはり……」
「気を落とすな、今は俺が居るだろう。
処女はいつかは無くなるもの、気にするなよ」
「それは……大丈夫」

ちゃんと覚悟して家に行ったんだから、処女に関して言えば誰が悪いわけじゃないよ。
そう、大人になる通過点だったと思えば、気持ちに整理がつく。
……正論ばかりでも、巽さんの言葉は私の心を軽くしてくれているのも本当。

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