この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
社長息子は受付嬢を愛慕う(仮)
第9章 社長息子は眉目秀麗

「……どうして?」

同じ言葉で二度聞き返す。だってワケが分からない、私を知っている? 聖さんが? 巽さんが?

「正確には知っていたになるのだろうね。当時の奏多は髪が腰まで長く、友達と元気に走り回っていたよ」
「それって……」

私の髪が長かったのは高校時代まで。短大に入ってからすぐに、野暮ったいとバッサリ切ってしまったから。
でも聖さんの知っている私は、高校の頃までの私。だけど私は聖さんも巽さんも知らない、知らないのよ。

「私は……知りません」
「そうだろうね、知らないと僕も思う。でもね巽は奏多と同学年だったはず」
「分からない。こんなに綺麗な顔を見たら忘れないと思うから」

私の記憶の中には、二人に該当する同学年は居ないのよ。こんな格好よく綺麗な人なんて居なかった。
それは人気がある男子学生とかは居たけど、巽さんではないのよ。

「人目を惹く存在ではなかったからね巽は。だけどずっと奏多を見ていたのを僕は知っている。僕も巽と一緒に奏多を見ていたから」
「私を?」

駄目、記憶を漁っても、私には身に覚えのない話。
どんなに考え、辿って、思い出そうと頑張ったが、やっぱり思い当たる節は全くない。……どうして私なの? 説明してくれるの?

「僕は遠目で見ていただけで、巽のほうが近かった。
揃って通学路を通る奏多を見ていたよ。君には気づかれないように、影からずっと……。
興味が愛しいに変わったのは、いつの話だろう。ああして見ている内に、僕にも、巽にも、君に対する特別な思いがあったのは確かだね」

/437ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ