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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

「お待たせ」
「こんばんはぁ~」
卓に来た美麗とヘルプが、爽やかな笑顔で挨拶をする。
金色に近い髪。カラコンを入れているのか、ライトグレーの瞳。高級そうなスーツ。清潔感溢れる笑顔。
少し会わない間に、美麗の容姿は変わっていて……
「……」
「美麗くん、こっち座って!」
L字型の革張りソファの真ん中を陣取った大山が、甘えるような声で斜向かいの席を叩く。
祐輔くんを見れば、一瞬だけ目が合った後直ぐに逸らされ、大山へと視線が注がれる。
「ども~初めまして! ヘルプの琉偉でーす!」
「……」
よいしょ、と丸椅子を私の方に寄せ、見るからに陽キャなホストが話し掛ける。
「あれ、初めましてだよね? 俺、記憶力はいい方なんだけどなぁ……」
「……」
「ま、いいや! とりあえず乾杯しよ。……美麗さんと俺も、何か頼んでいい?」
「………あ、はい」
「あざっす!」

