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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

「なにあれぇ。……あんなのがホストとか、笑っちゃう!」
湿気と排気ガスの混ざりあった空気の残る、夜の繁華街。夜が深まるにつれ、自然界の流れに逆行するかの如く、煌びやかになる街のネオン。
その中を、駅方向へと向かって大山と歩く。
「私に恥をかかせた上に、壊した空気をそのままにするなんて。
ねぇ……川口さんもそう思うでしょ?」
「……」
どう、反応したらいいんだろう。
今までの対応とは違い、剥き出しの嫌悪を直接ぶつけられて戸惑う。
この姿が本当の大山さんなんだろうか。それとも、私に対してだけ……?

