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私を抱いて…離さないで
第3章 パパ

テーブルの下で、キュッと手を握る。
「別に、辞めて貰うとか、そういう話じゃあないんだ。いま川口さんに抜けられると、うちとしても困るからね。ただ──」
コト……
テーブルに置かれる、店長の携帯電話。その画面に映し出されていたのは──私の顔写真が載った、出会い系サイト。
「先日、店に来た若い男性が、川口さんを出せと騒いでね。
酷い暴言を吐き散らしながら、この画面を見せてきたんだよ」
「……」
え……
その時の事を想像するだけで、ゾクッと背筋が凍る。
若い男性……身に覚えがない。
マッチング相手は、大概がサラリーマンのおじさんだったし……サイトの自己紹介欄には、プライベート情報は一切書いてない。
「別に、出会いを求めるサイトに登録している事を、咎めるつもりはない。ただ……ちょっと心配になってね」
「……」
「実は、騒動を冷静に収めてくれたのは……三浦くんなんだよ」
「………え」
「別に、辞めて貰うとか、そういう話じゃあないんだ。いま川口さんに抜けられると、うちとしても困るからね。ただ──」
コト……
テーブルに置かれる、店長の携帯電話。その画面に映し出されていたのは──私の顔写真が載った、出会い系サイト。
「先日、店に来た若い男性が、川口さんを出せと騒いでね。
酷い暴言を吐き散らしながら、この画面を見せてきたんだよ」
「……」
え……
その時の事を想像するだけで、ゾクッと背筋が凍る。
若い男性……身に覚えがない。
マッチング相手は、大概がサラリーマンのおじさんだったし……サイトの自己紹介欄には、プライベート情報は一切書いてない。
「別に、出会いを求めるサイトに登録している事を、咎めるつもりはない。ただ……ちょっと心配になってね」
「……」
「実は、騒動を冷静に収めてくれたのは……三浦くんなんだよ」
「………え」

