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私を抱いて…離さないで
第1章 初恋の人

私には良く解らない価値観。
処女に拘る人は、そうなのかもしれない。でも、適齢期をとうに過ぎたおばさんの処女だったら、流石に引くよね。
結局処女なんて、単なる付加価値に過ぎない気がする。……あ、でも『処女は面倒くさい』って言ってる男性もいるし、付加価値かどうかは解らないか。

すぐ上空で、ハァハァとおじさんの熱い口臭が漏れる。体臭、加齢臭と混ざり合って混沌とし、息苦しい。
辛いんだろう。腰の動きが完全に止まり、目をギュッと瞑っている。

「……ぅうっ、……ごめんね。やっぱり、持ちそうにない……」
「……」
「初めてなのに、……ごめんね。
気持ち良く、させてあげられなくて……」

言い切るか切らないうちに、再開されるピストン。
今までとは違う、激しく早い動きに、ナカが何度も抉られる。

グチュッ、グチュッ……
下から聞こえる、卑猥な水音。揺れる視界。

……ハッ、ハッ、
パンパンパンッ……

「………」

数往復の後、おじさんは……イった。

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