この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私を抱いて…離さないで
第2章 人と金と…
* * *
何だか……酷く身体が怠い。
頭もガンガンするし、心なしか吐き気さえする。
重い瞼をそのままに、片手で額を押さえながら、ごそごそとベッドの中で蠢く。
何となく感じる違和感。でもそれが何なのかまでは、解らない。
爽やかな匂いが私の身体を纏い、鼻孔を優しく擽る。
……この匂い、何処かで……
少しだけ、重い瞼を持ち上げた。
見知らぬ天井。
その瞬間。微睡みから一気に目が覚める。
……ここ、は……
殺風景な自分の部屋とは違い、綺麗でお洒落な部屋。インテリアやモノクロの色使いから、男性っぽさを感じた。
ケットから剥き出された部分が、何となく肌寒い。
天井から自分の胸元辺りに視線を移せば、それは──
「……おはよう、果穂」
聞き覚えのある声。
それに驚き、露出した肌を隠すように勢い良くケットを引っ張り上げ、首元まで覆う。
……え、どうして……
何で……ベッドに、裸で……
「よく眠れた?」
「……」
声のある方へと顔を向ければ、ベランダとは反対側の対面キッチンから、爽やかな笑顔を見せる──安藤先輩。
何だか……酷く身体が怠い。
頭もガンガンするし、心なしか吐き気さえする。
重い瞼をそのままに、片手で額を押さえながら、ごそごそとベッドの中で蠢く。
何となく感じる違和感。でもそれが何なのかまでは、解らない。
爽やかな匂いが私の身体を纏い、鼻孔を優しく擽る。
……この匂い、何処かで……
少しだけ、重い瞼を持ち上げた。
見知らぬ天井。
その瞬間。微睡みから一気に目が覚める。
……ここ、は……
殺風景な自分の部屋とは違い、綺麗でお洒落な部屋。インテリアやモノクロの色使いから、男性っぽさを感じた。
ケットから剥き出された部分が、何となく肌寒い。
天井から自分の胸元辺りに視線を移せば、それは──
「……おはよう、果穂」
聞き覚えのある声。
それに驚き、露出した肌を隠すように勢い良くケットを引っ張り上げ、首元まで覆う。
……え、どうして……
何で……ベッドに、裸で……
「よく眠れた?」
「……」
声のある方へと顔を向ければ、ベランダとは反対側の対面キッチンから、爽やかな笑顔を見せる──安藤先輩。