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裏切りの幼なじみ
第1章 プロローグ
芸術専門学校、東美学園の本館。
厳かな正門を踏み越えると、そこには別世界が広がっていた
(まるで、セクシー美女博覧会みたいな光景だな……あの女の子なんか、太腿を露出し過ぎてショーツが見えそうだ)
締まったウエストと美しいヒップラインを強調するボディコンシャスな超ミニデザイン。
その隣の子はフレアスカートの白ワンピースにピンクのリボンベルト。
萌えとセクシーのダブルパンチで若いペニスが奮い勃つ。
女の子たちの生の匂いが充満している。女子校ではないのに、見渡す限り女の園だ。
制服デザインは彼女たちがいくつかの定型から自由なカスタマイズで自己表現している。
それが東美学園の文化であるらしい。
十八歳の小塚隆志は、どぎまぎしながらメモ帳にラフ画を描き始めた。脳内に焼き付けた可愛い女の子を忘れないうちに形にするのだ。
人物を描くにはまず骨組みから、そこに肉付けをしていく。
想像を頼りにランジェリーを着せ、最後の仕上げに服飾が添えられる。
速写だから女の子ひとりのクロッキーに三分程度、あとは自宅で記憶を頼りに理想の女性像を仕上げるのだ。
(本館の女の子は美人揃いって噂は……ホントだったんだな)
平凡な公立高校を卒業して東美学園の一員になったばかりの隆志は、本館の女子たちの華やかなエネルギーに圧倒されていた。
入学以来、男ばかりの地味な別館でイラストレーション科の授業を受けていた。
トンネルを抜けるとそこは……というくらい、衝撃的カルチャーショックである。
「あ、あの子も凄い美人だ。学生には見えない色っぽさ……」
ひとりの大人びた美少女に目が止まった。見覚えのある顔だ。
(もしかして……いや、まさか)
そのロングヘアの女子は隆志に気付いて一瞬ハッと表情を変えたが、そのまま通り過ぎ、エントランスへの階段を上っていく。
小走りで後を追った。
(町田美由紀……間違いない!)
隆志の胸中でその名がこだました。鼓動が高鳴る。
なんという偶然か。運命の再会かもしれない。
「あの、もしかして……美由紀?」
「……」
歩みを緩める様子もない。美少女は息も乱さず館内の階段を四階まで進み、黒髪ロングヘアを靡かせ、カツカツと通路の風を切る。
厳かな正門を踏み越えると、そこには別世界が広がっていた
(まるで、セクシー美女博覧会みたいな光景だな……あの女の子なんか、太腿を露出し過ぎてショーツが見えそうだ)
締まったウエストと美しいヒップラインを強調するボディコンシャスな超ミニデザイン。
その隣の子はフレアスカートの白ワンピースにピンクのリボンベルト。
萌えとセクシーのダブルパンチで若いペニスが奮い勃つ。
女の子たちの生の匂いが充満している。女子校ではないのに、見渡す限り女の園だ。
制服デザインは彼女たちがいくつかの定型から自由なカスタマイズで自己表現している。
それが東美学園の文化であるらしい。
十八歳の小塚隆志は、どぎまぎしながらメモ帳にラフ画を描き始めた。脳内に焼き付けた可愛い女の子を忘れないうちに形にするのだ。
人物を描くにはまず骨組みから、そこに肉付けをしていく。
想像を頼りにランジェリーを着せ、最後の仕上げに服飾が添えられる。
速写だから女の子ひとりのクロッキーに三分程度、あとは自宅で記憶を頼りに理想の女性像を仕上げるのだ。
(本館の女の子は美人揃いって噂は……ホントだったんだな)
平凡な公立高校を卒業して東美学園の一員になったばかりの隆志は、本館の女子たちの華やかなエネルギーに圧倒されていた。
入学以来、男ばかりの地味な別館でイラストレーション科の授業を受けていた。
トンネルを抜けるとそこは……というくらい、衝撃的カルチャーショックである。
「あ、あの子も凄い美人だ。学生には見えない色っぽさ……」
ひとりの大人びた美少女に目が止まった。見覚えのある顔だ。
(もしかして……いや、まさか)
そのロングヘアの女子は隆志に気付いて一瞬ハッと表情を変えたが、そのまま通り過ぎ、エントランスへの階段を上っていく。
小走りで後を追った。
(町田美由紀……間違いない!)
隆志の胸中でその名がこだました。鼓動が高鳴る。
なんという偶然か。運命の再会かもしれない。
「あの、もしかして……美由紀?」
「……」
歩みを緩める様子もない。美少女は息も乱さず館内の階段を四階まで進み、黒髪ロングヘアを靡かせ、カツカツと通路の風を切る。