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ふしだら音楽室〜汚された制服〜
第3章 美人家庭教師の羞恥な特別授業
 そして、タイトスカートから伸びるすらりとした美脚にも目を奪われた記憶がある。
 パンストに包まれ魅惑の艶をはなつ、ふくらはぎの丸みはクラスメイトのそれとは明らかに違っていた。
 
 そんな智美に14歳の悠人は淡い想いを抱いていた。
 ただ、その想いは恋心だったのか、ただの肉感的な欲望だったのかはよく分からない。

 いま悠人の目の前には24歳の大人びた智美がいる。
 ふんわりとしたシルエットのブラウスの胸元は、3年前とは変わらずに、艶めかしく大きく持ち上げられている。
 ナチュラルメイクは変わらないが、長くて濃いまつげが醸し出す目元に、3年前とは違うオトナのオンナの色香を感じる。

(今さらなにを言っても恥ずかしいことなんてなにもないさ) 

 悠人は素直に答えていた。

「俺の初恋の相手は高波先生です」

「知ってたわ」

 智美は冷めた目で、悠人の想いを、まるで気にしていないように受け流した。
 悠人二度目の失恋だったが、あまりショックは感じなかった。
 もちろん最初の失恋は誰かといえば、音楽準備室で神谷に凌辱され歓喜の声をあげていた美羽である。
 智美は悠人の告白などどうでもよく、話の続きをうながしているような目を向ける。
 
「音楽準備室の前で悠人君は何を聞いたの?」

「アニメ声みたいな感じの山口さんと、なんか粘っこい、ピチャピチャした音」

「それだけじゃわからないわ。もっとていねいに説明して」

「たしか……あ……ん……って、いつもの山口さんとは違う声で、なんか苦しそうな感じで。その声と声の途中で、チュって感じで、なんか糸引くような音がしてました」

「その声は何だと思ったの? 何をしてると考えたの?」

「その……なんかヤッてるっていうか……」
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