この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼の世界は官能で出来ている。
第1章 忘れ物の正体
すでに茶色い封筒は彼の元に戻っているはずだし――――…
何故にここにいるのか…疑問である。
――――あっ、やっぱり中身を読んでしまったことへの…謝罪を求めているのでは無いだろうか?
出版前の原稿だ…先に誰かに読まれたとなれば…書き直しも視野にいれなくてはいけないのだろうか?
チキショー!そうなれば…何を請求されるか!賠償問題か?それとも、口外しない事を約束させられるのか?
どっちにしても――――…この状態は困る…
私は恐る恐る彼のテーブルへ向かった。