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彼の世界は官能で出来ている。
第8章 彼らの原動力とは?!
「それよりも――――俺の新作を読んでもらわないと困るぞ百々子!」
「はいはい、どちらも読みますから…って、私は万能では無いですから…期待しないでください」
比較的客のいない時間帯に来るようになった二人だが…
何故か私に自分達の作品を読ませて感想をもらおうとしている…
別に…好んで小説を読ん出来た人種ではないのに、最近やだら…読ませられている気がする。
「それにしも――――…上原よくあんなエロい俺の小説をスラスラと読んで理解したね?特に女子ってそういうの毛嫌いしそうじゃない?免疫でもあったの?」
「ハハハ…ど~なんだろう…。言われてみれば…あんまり抵抗なく読めてる…かも…」
「あ――――…俺もそれは思った…最初から抵抗なかったな?月睦先生…の影響か?」
ふと、会話に入ってきた瑛斗も不思議そうに私を見た。
「――――月睦…先生?」
「あ~…――――…昔近所に作家さんが住んでて…よく遊びに行っていたらしんだ私――――…昔過ぎて記憶が曖昧で…その作家さんの事…ほとんど覚えてないんだけど…」