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彼の世界は官能で出来ている。
第8章 彼らの原動力とは?!
「は?――――なんだ…この状況…」
「え?」
嘉良くんの出ていった扉を見つめていた私に、瑛斗が面白く無さそうに言葉を吐いた。
「///えっ、あ~…デートに誘われました!ひ、久しぶりなので~…緊張します!なんか、お互い意識しちゃって…へへへ。もしかして――――もしかするのかな?」
「は?小説のお礼にって――――言っていたよな?ただのお礼だ!お・れ・い!
お前も、バカな女だな!社交辞令の“デート”を真に受けるなんて、間抜けだ!見てて笑える。」
少しムキになった瑛斗がテーブルにあったサブレを乱暴に口に放り込んだ!
「そうですね!お礼です!お・れ・い!瑛斗さんからは一度も貰ったことないですけどね!」
少し意地悪な言い方をする瑛斗に苛立ち言葉を返す!
「は?毎回、俺の新作を読んでいるんだ――――…それがご褒美だろうが!」
「ご褒美?あれが――――?一向に私を濡らせない官能小説のどこがご褒美なのよ!瑛斗さんも、早く月睦 娜無の呪縛から抜け出しなさいよ!
自分の言葉で!自分の世界で!私を濡らせてみろ!!」
「こ、これ――――…百々ちゃん…」
売り言葉に買い言葉…
突っかかってきた瑛斗に私は無遠慮に言葉をぶつけてしまった!