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彼の世界は官能で出来ている。
第9章 好きとか嫌いとか

そして、いつもの見慣れた路地裏に入る――――…



「嘉良…くん?」


「電話もらってから…気になってるんでしょ?末広先生のこと」



ドキッとした!


「///え?そ、そんなの気にしていないよ?」


「顔に書いてあるよ――――…末広先生が心配だって」


私はパッと顔を手で触った!


書いてあるわけが無いのは分かっている、でも…悟られるほど私は表情に出していたのかも知れない…


「だから…“サブレ”に行ってみよう?あそこは末広先生のお気に入りの場所なんでしょ?」



私は頷くことしかできなかった。


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