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彼の世界は官能で出来ている。
第10章 濡れる話のその後に…

「///ふっぁっくぅ――――…あっ、」



体から自然と力が抜けていく。



「///百々子…可愛い」


「///耳元で…囁かないで…」



瑛斗の声が私の脳を揺らす。



この声で――――私の全てがダメになっていきそうな…危ない感じがした。



「百々子――――百々子…」



名前を囁かれると…「もっと呼んで――――」と、言いたくなる瞬間がある…


「///んっ…んん…あっ…んん」



身をよじりどうにか落ちないようにと気を張っているが――――…


瑛斗の唇が耳を離れ――――首筋に向かうと…甘く触れられたその場所が熱く…ドキドキと激しく脈打つ!



「百々子…俺も百々子の動脈に愛を流し込みたい。そしたら…流れた“愛”はいつか心臓に到達するわだよな?

俺の愛が 百々子の心臓に刺されば――――…いいんだが」



近距離で見つめられ…そんな事を言われたら…



「もう――――///刺さって…抜けない」



と、言うしか無いじゃないか!




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