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彼の世界は官能で出来ている。
第11章 初彼部屋の初体験
原稿用紙を途中まで読み上げた嘉良くんが顔を真っ赤にして瑛斗に突っ込みをいれた。
それもそうだ…
嘉良くんは憧れの“末広 八”が本当は官能小説家を目指しているなんて…知らないのだから。
「だよねぇ~…驚くよねぇ…」
「これで、末広 八のファンが一人減ったな!」
“サブレ”のマスターは笑いなが嘉良くんが好きな珈琲を煎れてくれる。
「いや!違います――――これ、上原と末広先生の話ですよね!?」
――――ドッキ!?
「よく分かったな!流石、売れっ子若手エロファンタジー作家」
瑛斗は大好きな甘めのアイスコーヒーを飲みながら、逆に嘉良くんのサスペンス小説の試作を読み進める。