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彼の世界は官能で出来ている。
第13章 巨匠の娘、レジェンドの弟子
「え――――じゃぁ…“月睦 娜無”って作家は…知ってるの?」
お母さんは笑いながら「それが、おじいちゃんだってば!」と、サラッと言ってのけた!
「ええええ――――!?えええ!?月睦娜無って私のおじいちゃんなの?」
「あれ?言ってなかった?――――まぁ、ジャンルがジャンルだけに自慢できる作家では無いから…百々子には黙ってたのよねぇ~…遊びに行くな――――的なことも言って!今思えば、子育てにナーバスになっていたんだと思うのよねぇ~…」
――――!?え?あれ?
「じゃぁ、私が10歳の時に一緒に写真を撮った…おじいちゃん作家は…本当の私のおじいちゃん?」
私の記憶の曖昧さはお母さんのせいだったのかぁ!