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彼の世界は官能で出来ている。
第13章 巨匠の娘、レジェンドの弟子
飛び出した私はその足で“バーバーおとみ”と言う、地元民のしかもご年配の人が集いの場としている床屋に入った!
「いらっしゃい――――…って、あら珍しい!?百々子ちゃん?」
さすが近所の子供は一度はお世話になる床屋!幼い時に何度か利用しただけだが顔を覚えているなんて…恐るべし記憶力!
「お、お久しぶりです。…あの飛び込みですけど…カットしてもらっていいですか?」
「もちろん、座って座って!」
床屋のおばちゃんは昔と変わらぬ風貌で私を鏡の前の椅子に案内する。
「すみません…いきなり来たのに」
「なに言ってるの、ここはそう言う場所って知ってるでしょ?」
おばちゃんは手際よく首にタオルとビニールケープを巻く。