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彼の世界は官能で出来ている。
第14章 娘VS孫

「しかし、君は――――“水無月 睦” の名を伏せて…“末広 八”で官能デビューすると聞きました。もし、それがそうなら――――…」


「ええ、本当です」


お母さんが瑛斗にした質問に美央さんが答えだした!


「私が父に瑛斗さんの官能原稿を紹介しましたの。父は瑛斗さんに官能の才能かあると感じたのでしょう…編集さんに原稿を見渡したそうです!

――――あの、末広八が官能を書くなんて!大ニュース!!出版社が食いつきまして、父の紹介でのデビューですから“弟子”ってフレーズにしようって!素敵でしょ?わたくし興奮しましたの!

しかも、末広の名前で出版したらベストセラー間違いなし!

低迷している官能業界も救われる!私と瑛斗さんの関係も縮まる!最高ですわね?」



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