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彼の世界は官能で出来ている。
第14章 娘VS孫

「それと――――…水無月くん、影ちゃんの所でデビューするの?するなら…父が着けた“水無月”って名前は…返してもらわないと――――…って、その様子じゃ…その話も美央さんの暴走の1つかな?」
更に縮こまり父親の背中に隠れる美央さんに影街先生が大きくため息をついた。
「ええ――――私もビックリしました。水無月くんの原稿は読みましたが…ぶっちゃけ、私の作風とは違います。
私は基本、時代劇風官能小説ですから」
――――全然違うじゃん!美央さんよくデビューさせようとしたなぁ!
「なので、そのニュースが出たときは冷や汗が出ました。しかも、娘と結婚か!?とか――――…開いた口が塞がらないと言うか…」
「とんだ…暴走娘ですね…」
「お恥ずかしい…」
影街先生は自分の娘を呆れ顔で見ると少し柔らかく笑った。
――――どんなに迷惑な娘でも…可愛いと見える…
「これからは…娘から目を放さないよう気をつけます」
そう言うと、影街先生はとてつもない数の貢ぎものを置いて娘を連れて帰って行った。

