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彼の世界は官能で出来ている。
第14章 娘VS孫

慌てて瑛斗を引き離すと、私はお母さんと客間に戻った。


すると、コッテリ父親にしかられた美央さんがさっきとはまるで別人の様に縮こまり座っていた。


「花さん、うちの愚娘が大変ご迷惑をかけてしまい申し訳なかった。

月睦先生と花さんには、若いとき大変お世話になったのに…恩を仇で返すような事になってしまい…なんとお詫びしたらいいか。

娘の教育を見直したいと思いますが――――」


「無理でしょうね…」


「ですよねぇ…」



影街先生が畳におでこを擦り付けながら私のお母さんとお父さんに誤り続けている――――…



「な…なんと言う…カオス…」


「さすが…月睦先生のお子さま!伝説の“花ちゃん”――――カッコいい」



隣でお母さんの「影ちゃん…凄い娘さんね!」と、笑っている姿に瑛斗がうっとりしている。


――――しかし、“伝説の花ちゃん”って…なに?




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