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彼の世界は官能で出来ている。
第3章 表現の海
「そう――――そうなんだ!海…海なんだ!
そう――――来たぞ!来た来た!」
そう言うと、瑛斗は鞄から原稿用紙を取り出し何かを書き始めた!
一心不乱に書く姿は何故か生き生きして見えた。
「百々ちゃん、あ~なったら周りが見えないから…こっちにおいで…」
マスターから手招きされ私はカウンター席へと移動した。
すると、珈琲とサブレが差し出された。
「あの調子だと、長くなるかも知れないから…おやつ食べたら帰りな?
百々ちゃんと話をしていたら、いいアイディアでも降ってきたんじゃないか?」
――――いいアイディア?
私は疑問に思いつつも目の前の甘い香りに誘われ、サブレを頬張る。
「///やっばい!――――この、サブレ…超美味しい!」
「///お!?でしょ?――――そのサブレのレシピ…瑛斗が考えたんだよ!」
「彼はいったい何者!?」