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彼の世界は官能で出来ている。
第3章 表現の海
「おう!?百々ちゃん…大胆だね?」
私はマスターに言われ、ハッと口を押さえた!
「は?濡れる――――だろ?心が!表現に濡れるだろ?
勃起するかしないかは、また別の話だ!これは小説であって、エロ本ではない!
表現の海を眺め――――…心を濡らす…心を豊かにする……だから、濡れると俺は表現する」
――――は?意味が全く分からない…
瑛斗はうっとりとした眼差しで本を眺めると…「完璧な表現だ」と、瞳を閉じた。
「ごめんな?こいつ…官能小説を文学小説と同じく優れた小説として認識してる節があってな?
俺も、その考えには…少しばかりついていけないんだよ」
――――やっぱり…ヤバい人だった。