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蘇州の夜啼鳥
第2章 かりそめの恋
「…ああ、済まなかったな。
ずっと連絡をしないで…」
スマートフォンの向こうの弟、真紘に片岡は小さく笑う。
「…ああ、もう夕方には蘇州を発つよ」
ホテル・ニッコーの部屋…広いベッドの上に広げたルイ・ヴィトンのスーツケースを振り返る。
ワイシャツやセーターやジャケット…
早くパッキングしなくては…。
蘇州から上海は案外道路が混んでいるからな…。
「…色々ありがとう。真紘。
…由貴子さんに、よろしく伝えてくれ」
切りかけて、柔らかな声で一言付け加える。
「…幸せにな…」
ずっと連絡をしないで…」
スマートフォンの向こうの弟、真紘に片岡は小さく笑う。
「…ああ、もう夕方には蘇州を発つよ」
ホテル・ニッコーの部屋…広いベッドの上に広げたルイ・ヴィトンのスーツケースを振り返る。
ワイシャツやセーターやジャケット…
早くパッキングしなくては…。
蘇州から上海は案外道路が混んでいるからな…。
「…色々ありがとう。真紘。
…由貴子さんに、よろしく伝えてくれ」
切りかけて、柔らかな声で一言付け加える。
「…幸せにな…」