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永遠の愛のカタチ
第1章 離れていても幸せだから
「あはは、そこまでしなくてもいいよ。でもあともう少しで終わりだし、穂並さんもフォローしてくれるから大丈夫。
さっきなんて会社から出て歩いていたら穂並さんと土嶋さんと椿さんに声を掛けられたよ」
『懐かしいなー。っというか、オレが転勤してから四人で仲良くやってるんだな』
「そうだよ。団結してるから」
『オレもその輪にいたようなものだからなんだか仲間外れにされた気分だなー……』
「祐も仲間だって。こっちに帰ってきたら皆で遊びに行くのも楽しそう」
『マジか……。オレは早く小春とデートしたいんだけど』
「ふふふっ、引っ越して片づけが済んだらデートに行きたいね」
付き合いが長い同僚よりも私に一番会いたがってくれていることを知って口元が緩んでしまう。
すぐに会いに行けない遠い場所に住んでいても祐は私を愛してくれている。
電話を掛けて何も変わっていない声を聞けば自信を持ってそう思えた。
『小春の顔を見て、小春の手に触れて、……小春のこと抱きたい』
「私もだよ、祐。もうすぐ会えるからね。――――もうすぐ」