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永遠の愛のカタチ
第1章 離れていても幸せだから
『終わったよ。今、会社の外に出たところ』
電話の相手は青木 祐(アオキ タスク)という同じ歳の男。
今は他の支部へ転勤してしまって遠く離れたところにいるけど、同じ会社に勤めている私の彼氏だ。
顔が良くて、モデル雑誌に出てもいいほどスタイルもいい。
おまけに人当たりがいいから社内では女性社員にモテていた。それはきっと転勤先でも同じだろう。
誰にでも優しくできるところが長所の人だけど、私にとっては特別に優しかった。
『電話を掛けてきたってことは小春の方も仕事が終わったか?』
「うん。さっき終わった」
『お疲れ。今週は疲れただろうし、気をつけて帰れよ。退職することをお局様からネチネチ言われていたんだろ?
お局様の連絡先知らないから、小春のこととについて何とも言ってやれないのが悔しいな。職場の電話に掛ければいいか?』