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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※
「祐はあの時のデートを二日もかけて準備してくれていたんだね」
「こんなことをすればロマンチックだと思ってもらえそうって、パッと考えつかねーんだからオレってダサいよな」
「今は色々考えてくれるじゃん」
小春がしまっていた婚約指輪を持ってオレに見せてきて結婚する前の話に発展したからあの時のことを教えていた。
この日にひとりで何をしていたのかは前にざっくりと話したけど、もっと知りたいと言われたから洗いざらいに話してみた。
二日間という長い時間にオレが何をしていたのか小春は疑問に思っていたようだったから真実を知って満足そうな顔をしている。
おまけに息子の冬和を抱きながらも寄り添ってくるから可愛くてたまらない。
恋人の頃のような熱烈さはなくなってきたけどこういう落ち着いた恋愛も悪くない。寧ろ、これが本当の幸せなんだろう。
冬和が眠っているこの隙に大好きな妻である小春の頬にキスをしてからニッコリと笑って見つめ合う。
目が合ったら唇にしたくなって、ちゅっと音が立たないようにそっと重ねて離した。
「でも一日目はおばあちゃんに桔梗を届けてくれた人と一緒にいたんだよね。……それって祐は有名人の息子さんとお茶してきたってこと?」
「まじで!?有名人ならサイン頼んでくればよかった!」
―― 祐の想い END ――