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永遠の愛のカタチ
第2章 永遠の愛のカタチ
二月下旬。祐が転勤してから三週間ほど経った。
退職するまであともう少しの私は仕事も順調に進んでいるけど忙しなく日々を過ごしていた。
でもふと一息ついた時に目に入れたくなるのは左の薬指につけている婚約指輪。
結婚指輪と似たようなものだし、穂並さんも結婚する前につけてきていたから私も会社に行く時も外さないようにしている。
この指輪を見ていると、もうすぐ夫となる祐のことを思い出して頑張ろうと思えてくる。
「大体、引き継ぎは終わったわね。早く進んでびっくりよ。
こんなに優秀な後輩である小春ともうすぐ仕事ができなくなるのが寂しいわ」
「ありがとうございます。できることは精一杯やって去りますからね」
「二人も社員がいなくなって大変になるかなと思っていたけど、おかげで新入社員が入ってくるまでなんとかなりそうね。
……そういえば青木とは上手くいってるの?ちゃんと連絡はきてる?」