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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※



「オレじゃなくて小春の……。うーん……」


先輩から好意を向けられても一途に好きだと言ってくれていた。


転勤すると知ってから毎日寂しそうな顔をする小春のことを思うとこのまま何もしないで離れるのもどうかと思えてきた。


「伝えたいと思ったことは伝えられる時に伝えた方がいいですよ。……後で後悔しないためにも」

「なるほど……」


男が持っていた紙コップをトレーの上にトンッと軽く置いた時には空になっている音がしていた。


時間を気にしているのか、つけていた腕時計を見てから脱いだコートを手にして立ち上がる。


その様子をボーっと見上げていると目が合って、男はオレのことを励ましてくれるように微かに笑った。


「大切な人を幸せにしたいのなら立ち止まっているよりも前に進んだ方がずっと有意義な時間を過ごせると思いますけど」


「前に進む……」


愛する小春のためにも……―――――


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