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永遠の愛のカタチ
第4章 祐の想い ※
この日にあまった時間はスマホで調べてプロポーズをするのに最適な場所を探して実際に足を運んでみたりした。
小春にとって最高なプロポーズとなるようにオレなりにプランを練っていく。
日曜日も友達と会うと嘘をついてひとりになり、ばーちゃんの知り合いの花屋に行って白い桔梗の花束を注文して、フレンチ料理の店に予約をしたりした。
プロポーズをしようと決めた場所が見つかったのは昨日ではなくこの日。
よく考えてみたら案外近くにいい場所があった。……そこは大型ショッピングモールの敷地内にあった観覧車。
会社帰りにプロポーズをしようと決めていたから、ばーちゃんの家から遠くなくて会社帰りにも行ける距離のところで丁度良かった。
まだ小春とは遊園地にも行ったことがなかったし、ふたりで初めて経験する思い出を最高のものにするつもりだった。
こうしてオレはひとりで出歩いていた二日間でプロポーズの計画を慎重に練った。
その結果が現在へと繋がっている。小春は今、オレの人生のパートナーになり、スヤスヤと眠いっている我が子を抱いて隣でこの話を聞いている幸せな未来へと……。
「―――――……ってことがプロポーズをする前にあったんだよ。懐かしいよなー」