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永遠の愛のカタチ
第1章 離れていても幸せだから
「お疲れさまです。お先に失礼します」
金曜日の午後六時。少し残業をして仕事を終えて先輩に挨拶をしてから帰り道を歩く。
今週も無事に終わった。
うちの会社は土日が休みだからこれからゆっくりできるということもあって今日は足取りが軽い。
「祐はまだ仕事が終わっていないかな?」
バックからスマホを取り出して、つい独り言を言ってしまった私は白米 小春(シラヨネ コハル)。
二十六歳のOL。でも大学を卒業してからやっと就職できて、勤めていた会社をもうすぐ退職するところだ。
なぜなら私はもうすぐ結婚するから。
左手の薬指にはその証としてもらった婚約指輪をつけていた。
この婚約指輪をもらうまで色んなことがあったけど、今は幸せで今日もすぐに笑えるほど口角が上がっている。