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さすがに無理やろ
第2章 ある意味、峰不二子

まさかルパンが
そんな理由やったとは…

その日以来
俺は同僚から聞いた話を
かなり引きずりながら仕事をしている

職場で見る水本さんは
相変わらずで
ルパンのマグカップも相変わらず

しかし安藤だけは違う
もう顔面に出てんねん
あれはもう絶対ヤッてるし
完璧に水本さんにハマってる感じや
多分
あの金曜日に
ヤッてもうたんやろな…
あれから水本さん
金曜日に残業せえへんなってるしな

と、俺は
デスクに置かれたルパンと目で会話をした

数ヶ月
いや、もしかしたら数週間後
安藤が振られたら
ターゲット俺になるんやろうか

もしもな
もしもターゲットなったら
どうする?俺

いやいや
さすがにそれは無理やろー

そこに愛は無いしなぁ!

いや、けどな
あの日もし安藤がおらんかって
俺のこと誘うてたら
どうなってた?

そりゃ断る理由無いし
いってたよなー
完全にいってもうてたはずや

そしたら
あの噂の真相を知ることができたはず…

あーちゃうちゃう
俺は何を考えてんねん!

と、一人心の中で突っ込みをいれながら
仕事モードに戻った

そんな妄想が
現実になるなんて
思いもしないで

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