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さすがに無理やろ
第2章 ある意味、峰不二子

俺の頭ん中の青山さんは
化粧の濃い
ちょっとキツそうな女

せやけど
本物の青山さんは化粧が薄く
てゆーか
化粧して無いかもしれへんくらいで
眼鏡をかけていた
姿勢良く立ってる姿は凛としてるけど
キツそうという印象は無い
どっちか言うと暗いイメージで
愛想がないっちゅう感じや

あんまりジロジロ見んのもあれやから
俺はすぐ窓の外に視線を移し
青山さんが部屋から出て行くのを待った

そして
青山さんが姿を消した頃
部長の声が聞こえた

「青山さん苦手なんだよなー。
仕事できるし
今も結局直しを引き受けてくれたんだけどさー…」

けどそこで言葉は途絶えた

せやな
その方がええ
それ以上は愚痴以上のもんになりそうや

周りの皆んなも察してるのか
無言で仕事に戻ると
一瞬にして
何も無かった空気に包まれた

あれが青山さんか…

あれ?
俺、なんやあの人見たことあるような気いするけど
誰やったかなぁ…

そうは思うたものの
全く思い出せないまま
また数週間が過ぎていった
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