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さすがに無理やろ
第2章 ある意味、峰不二子

そんなある日のこと

出勤すると
「安藤休みかよー」
という声が耳に入った

ん?安藤?

少々気になりながら席に着くと
可愛い可愛い
甘い声が俺の耳元をくすぐった

「新飼さん、おはようございます」

水本さんや!
そしてそれと同時に
俺の目の前にルパンのマグカップが
飛び込んできた

え?…なんでルパン?

ルパンは通常
外回りから戻った時とか
残業してる時にしか現れへん
そやのに朝一で出現とか何?!!
なんで?
マジ焦るんやけどーーー

「あ、あぁー、お、おはようさん。
ありがとうな、コーヒー」

「いえいえ。
あのー…新飼さん」

「ん?」

「今日…残業されますか?」

え?え?なんでなんで?
なんで確認すんの?
てか、そんなん朝から決めてないし
今日金曜日やし
てか
安藤休みやしーーー!!
来たんか?
これはあの誘いなんか?
安藤と別れたんか?
サイクル短すぎないか?
安藤は貢いでくれへんかったんか?
それともアッチが合わへんかったんか?!
てかマジなんやねん
可愛子ちゃんの天使のような笑顔!
そんでもって今日はまた
ヒラヒラついたブラウス着てるやんけーーー

「されます?残業」

どないする?
どないすんねん俺!!!

と、なんやテンパってると
可愛子ちゃんやない女性の声が
突然割って入った

その声は
まさしく

「新飼さん、ちょっとよろしいでしょうか」

冷ややかな青山さんの声やった

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