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さすがに無理やろ
第11章 不二子…ちゃん?

頼む
信じてくれ
俺はひとつも嘘なんかついてない
いや
水本さんを口説こうとしてたことや
ちょっとおっぱいに惹かれてたことは
話してないけど
それは…絶対言うたらあかん

「わかりました」

「俺の話、信じてくれる?」

「…はい」

「ほんまに?」

すると青山さんは
小さくうなずいた

「信じてないわけじゃ…なかったんです」

「え?」

「メール、読みましたから」

「けど、返事くれへんかったやろ?
怒ってたんか?」

「いえ…」

すると
青山さんは
かけていた眼鏡を外して
大きくひとつ深呼吸をした

「悲しかったんです」

「青山さん…」

「タクシーに乗った時は怒ってました。
でも
だんだん悲しくなって
どうしてこんなに悲しいのかなって
驚くほど悲しくて…
気持ちの整理がつかなくて
どうすればいいのか
分からなくて…」

抱きしめたい
今すぐ
抱きしめて
謝りたいけど
何もでけへん自分に腹が立つ

「それで
葵ちゃんに連絡をして
葵ちゃんに叱られて
気持ちに整理がつきました」

「うん」

「あのね」

「うん」

「あの…」

「何でも言うてええで。
ちゃんと聞くから」

すると青山さんは
遠慮がちに
俺の目を見つめて
「嫌ったり…しない?」
と、尋ねた

「絶対嫌わへん。
嫌うわけないやろ?
ここでずっと待ってたんやで?
安心して話してええから」

「あの…私…
新飼さんの話を疑ってる訳じゃないけど
でも
新飼さんの話が嘘だったとしても
信じたいと思いました」

「青山さん…」

「新飼さんと
会えなくなるなら
もう…
騙されていようと思いました。

水本さんに嫉妬をしたとか
そんなんじゃなくて…

新飼さんと
会えなくなるかもしれないって
そう思うと
悲しくて悲しくて堪らなくて…

こんな私で
いいのかなって思うんだけど
水本さんの方が可愛らしくて
もうダメなのかなって
思うんだけど
私…あっ…」

焦ったくて仕方なくて
しどろもどろで
今にも泣いてしまいそうな青山さんを
俺は
断りもなしに抱きしめたんや

もう
お試し期間なんか
いらんよな?

と、心の中で呟きながら
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