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さすがに無理やろ
第11章 不二子…ちゃん?
不思議な質問した
青山さんは
相変わらず
向こうを向いたまま

俺は
その青山さんの背中に
「現実て…俺がここにおることか?」
と、確認してみた

「…はい、信じられなくて…」

なるほど
そーゆーことか

「そんなん…」

と、言いかけると
エレベーターのドアが空いてしまった

話を終わらせたくは無かったけど
真夜中に廊下で話すのが嫌なんやろう
青山さんは『静かに』と
口元に人差し指を付けて
エレベーターから降りてしまった

そして
ささっと自分の部屋まで移動すると
鍵を開けて
俺を玄関の中へ入るよう
ジェスチャーで促した

「あ、うん」

なんや
あれよあれよという間に
思いがけず
玄関の中に入ってしまった俺が
靴を脱いでええんかどうか
迷ってると

先に靴を脱いだ青山さんが
俺の目の前に
立ちはだかった

いや、別に
仁王立ちしたわけやないねんけど
なんちゅうか…
今日は玄関までね
と、言われたような感じがした

「あ、えーと
さっきの続きな。
夢ちゃうで?
俺、幽霊やないし」

「…はい」

「ん?どないした?」

そう言いながら
青山さんと目を合わせると
部屋に上がったせいで
いつもより
ちょっと背が高なってる青山さんと
妙に視線が近い

あかん…
キスすんのに
ちょうどええ高さ…

「不安になってしまって」

あかんあかん
そんなこと
考えてる場合やない!
青山さん
無茶苦茶不安そうな顔してるやんけ!

「不安?」

「約束の時間に
新飼さんが
本当にココに来てくれるのかどうか」

「クスッ、
何言うてんねん。
絶対来るに決まってるやろ?
俺、無茶苦茶楽しみにしてるんやから。
けどそんな心配やったら
帰るんやめよか?」

と、冗談めかして
不安がる青山さんを
笑かそうとしたのに
青山さんはクスリともせず
ちょっとマジな顔で唇を噛んだ

え?
迷ってる?
もしかして
俺、今日、お泊まり?
俺…誘われてる?!
まさかまさか
青山さんに限って
そんな不二子ちゃんみたいなことするわけない
とは思うたけど
俺はちょっとカマをかけてみたくなった

「なんでそんな不安なんや?
もしかして俺の
好きやーいう気持ちが伝わってないんかなぁ。
それなら
もっと伝えよか?」

「……」

「身体で伝えてもええんや
青山さんが嫌やないなら」

キスでも
セックスでも…何回でも
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