この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
さすがに無理やろ
第12章 いよいよ

「えーと…
俺、分からへんけど
眼鏡かけてたら
嫌われるんか?」

「嫌われるというか…
男性には
評判が良くないという意味です」

「男ウケが悪いっちゅうことか。
え、もしかして
地味な色のスーツも
髪結んでんのも?」

「まぁ…はい」

なんでそないなこと

そう言いそうになったけど
俺はその言葉を飲み込んだ

前の会社で色々あって
男とも色々あったらしい青山さんに
その話振るんは
今やない
と、思うたからや

「残念やったなぁ。
俺にはウケたで。
けど
今みたいにしてんのも好きやで。
気張ってないんはこっちも楽やし
よう似合うてるし
まぁ要するに」

「……」

「青山さんが眼鏡かけてんのも
かけてへんのも
全部が好きっちゅうことや」

「もう…」

それから
俺と青山さんは
穏やかに食事を済ませて
村瀬を後にした

なるべく
その話には触れずに…。


そして俺と青山さんは
このまま帰りたくない
とはお互い言わんまま
ゆっくり歩いていた

言わずとも
気付いてはいたけどな

そんな空気の中
切り出したのは青山さんやった

「もう一軒、行きますか?」

そう来たか

家に誘われて
『帰らないで』
って言われたかってんけど

「いや、やめとくわ」

けど
帰るつもりはないけどな

「あ、そ、そうですよね。
昨日も遅かったですし
疲れてますよね。
早く帰った方が…」

「いや、疲れてへん」

むしろ
これから頑張りますけど

「え?」

「他の店やのうて
青山さんの部屋か
俺の部屋がええ」

ズバリ言うけど
まぁ…そういうことや

「あ…」

その意味を察したのか
青山さんの目が
少し泳ぐのが分かった

「どっちがええ?」

「えっ…」

どっちがええ?
そう聞けば
どっちか言わなあかん
せやから
素直な青山さんは
立ち止まって
答えを考えはじめた
ほんま…可愛らしい

「あーせやけど
俺の部屋
ダメになるクッションしかないしな…」

「あ、わ、私は
あのクッション好きですけど」

「クスッ、
他に褒めるとこないもんな」

「そういう意味じゃ」

「ほな、どうする?」

「あ、えっと…」

迷ってんなぁ
さて
そろそろ助け舟出すか

助け舟というか
逃げ道も作ったらんとな

そして俺は
青山さんの耳元に顔を近づけ
囁いたんや

「ホテルでもええけど」…と

/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ