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さすがに無理やろ
第12章 いよいよ
「あとはまぁ
色々あったよな。
倒れそうな青山さん助けたり
会議で
隣の席になったり。
いっつも
一生懸命仕事してて
無理してんちゃうかなぁと
心配してたんやで?
心配で心配で
仕方なかった
そんな真面目なとこも
ちょっと
不器用なとこも好きやけど
損な役回りまでして
やり過ぎやで?
大切な彼女が
仕事頑張り過ぎて
フラフラになるのは
できれば見たないしな。
あ、せや
俺な
顔、赤くするんも好きやで。
ほんま…
白い肌には見惚れるし
あぁ
今も赤なってる
首までこんな…
仕事中は
こんなとこ見たことないのに
仕事から離れたら
すぐに赤なったりするよな?
せやから俺な
会社以外の青山さんが
知りとうてたまらんかったんや
そんで
ちょっとずつ
知ることができて
知れば知るほど
好きになった
会社と違うて
優柔不断なとこも
俺にこんなことされたら
照れて黙り込むとこも
全部好きや
せやから
安心して
俺のまだ知らんこと
教えて欲しいんや
ほんまのこと
全部
なんで
偽りながら働いてんのか
とか
そんでな
見たいんや
全部話してホッとした
ユリの顔を」
「…新飼さ、あっん…っ…」
ほんのり赤く染まった首に
キスを重ね
そして
ユリの頬に
頬擦りをすると
ユリは
俺を見つめて
こう囁いた
「知って欲しい…
知って
私を
好きになって欲しい…
私
新飼さんが
好きなんです」