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さすがに無理やろ
第13章 とんだ悪魔
水本さんには悪い思うたけど
待ってと言われても
待てるわけもなく
俺は部屋を出たんたや
エロい水本さんを置きざりにして
そんで
その後すぐに俺が向かったのは
青山さんのところやった
水本さんのエロボディを見たからか
それとも青山さんを
悪女と言われたからか…
それとも
やっぱり青山さんが好きでたまらんからか…
俺は無性に青山さんに会いとうて
青山さんを抱きとうて
たまらんなったんや
けど
相変わらずメールの返信はないし
電話しても
青山さんは出てくれもせん
なんでや
なんで出てくれへんねん…
もうマンションは目の前
せやけど俺は
一旦、コンビニへ寄ることにした
つい駆け足になってて
息が上がってもうたからや
せっかくやから
何か買うて行こか…
と、コンビニの中をうろうろしてると
長い髪の女の人が目に入った
綺麗な巻き髪
つい、見てまうな…
青山さんと
髪の長さや背格好がよう似てるから
ほんまよう似てるなぁ
履いてる靴まで
おんなじやん……ん?
てか…
青山さんやん!!
なんと
振り向いたその巻き髪の女の人は
青山さんやった
「ユリ…」
「えっ、どうして…」
青山さんは
めちゃめちゃ
目を丸くして驚いてるけど
今は多分
俺の方が驚いてるはずや
せやかて
俺の目の前におる青山さんは
いつもより
だいぶ派手な化粧をしてたんやから
「出かけてたんか?
電話でぇへんから
来てもうたんや。
今から様子見に部屋行こう思て…」
分かってる
そんなこと話してるけど
俺は
青山さんの
見たことない化粧顔を
ガン見してもうてる
それを感じてか
青山さんは
ちょっと手で顔を隠しながら
しどろもどろに答えた
「い、忙しかったの
ごめんなさい。
だ、だから」
「だから?」
「もう帰らなきゃ」
えっ?帰る?
せっかく会えたのに?
俺
青山さん
抱きたかったのに?
なんならもう
ムラムラしてんのに?
「ほな送るわ。
そんで
ちょっとだけでええから
部屋行ってもええかな」
「……それは…ちょっと…」