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第3章 峰不二子の攻撃

えっ…あ、青山さん？

ほんまに？

振り向いたユリさんという人は
今朝見た青山さんとは
雰囲気が全然違うけど
どっからどう見ても
青山さんや

おろした髪
少し疲れた感じ
眼鏡外してるけど
あれは絶対
色白青山さんや！！

いやまぁそりゃ
青山さんはおそらく独身で
一人で飯来ててもおかしないし
この店は女性客も多い
偶然会うこともあるやろう

せやけど俺は
なんやえらい驚いてて
更に『ちょっと気になってた女』が
青山さんやったことに動揺してて
青山さんの名前が
『ユリ』やいうことも引っかかってて
そんでもって
髪下ろしてる青山さんとか目撃して
またもや秘密を知ってしまったような気がして…
早う帰ろうと思うてたのに
眼鏡を受け取って店を出た青山さんを
ひっそりと見送ると
すぐさまもう一杯生ビールを注文していた

「生おかわり」